腰痛の種類

腰痛は、その原因や症状によって様々な種類に分けられます。主な種類とそれぞれの特徴は以下の通りです。
1. 原因から分類
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特異性腰痛:
- 原因が特定できる腰痛です。
- 椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎圧迫骨折、腰椎分離症・すべり症などが含まれます。
- これらの疾患は、レントゲンやMRIなどの画像検査で診断できます。
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非特異性腰痛:
- 原因が特定できない腰痛です。
- 腰痛の約85%がこのタイプに分類されます。
- 筋肉や靭帯の損傷、姿勢の悪さ、ストレスなどが原因として考えられます。
2. 症状や状態から分類
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急性腰痛:
- 突然発症する激しい痛みを特徴とし、数日から数週間で痛みが軽減することが多いです。
- ぎっくり腰(腰椎捻挫)などが含まれます。
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慢性腰痛:
- 3ヶ月以上にわたって痛みが続く腰痛です。
- 原因が特定しにくいことが多く、日常生活に支障をきたすことがあります。
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ぎっくり腰(急性腰痛症):
- 突然、激しい痛みが腰に走るのが特徴です。
- 重いものを持ち上げたり、急な動作をした際に起こりやすいです。
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椎間板ヘルニア:
- 椎間板の一部が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれが生じます。
- 腰だけでなく、足に痛みやしびれを感じることもあります。
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腰部脊柱管狭窄症:
- 脊柱管が狭くなり、神経を圧迫することで痛みやしびれが生じます。
- 歩行時に痛みが増し、休息すると軽減する間欠跛行(かんけつはこう)が見られることがあります。
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腰椎分離症・すべり症:
- 腰椎の一部が分離したり、ずれたりすることで痛みが生じます。
- 成長期のスポーツなどで発症することがあります。
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筋・筋膜性腰痛:
- 筋肉や筋膜の炎症や緊張によって起こる腰痛です。
- 長時間同じ姿勢を続けたり、過度の運動によって引き起こされます。
3.痛む場所によって分類
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椎間関節性腰痛:
- 背骨の横側にある椎間関節に痛みが生じる腰痛です。
- 左右どちらかのみに起こりやすく、局所的な痛みであることが多い傾向にあります。
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仙腸関節性腰痛:
- 骨盤の後ろにある仙腸関節に痛みが生じます。
- お尻や太ももの後ろ側に痛みを感じることがあります。
症状には様々あり、長く続く痛みに自己判断は禁物です。
腰の痛みが続く場合や、日常生活に支障をきたす場合は、整形外科などの専門医を受診し、まずはレントゲンやMRIを撮り、どんな状況にあるのかを把握することが大切です。
Vivaceでは状況に合わせた施療を行い、痛みの軽減をはかります